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広告写真の撮り方

 

育成AIが当たり前になる時代に、スタジオはどう変わっていくのか

最近、本当に変化が速い。

ニュースで見た米国の新興企業・アンソロピックの最新AIクロード・ミュトス(Claude Mythos)は、性能が高すぎて一般公開に慎重になっている、という話も出ていた。
サイバー攻撃や犯罪への悪用など、人命に関わるリスクまで考えなければいけない段階に入っているらしい。(映画ターミネーター2のスカイネットレベルなるのも時間の問題かも)

そう考えると、日本を含め、世界中でAIの研究開発は進んでいるので、同等か、それ以上のものが今後出てきても不思議ではないと思う。

ただ、そのすべてが一般向けに自由に使えるものになるかというと、そうでもないみたいで
国家レベルの技術や機密として扱われるものも増えていくのかもしれないです。

少し前まで「AIってすごいらしいね」だったのに、今はもう普通に仕事の中に入ってきてます。

詐欺犯罪を助長させる動画の育成アプリも規制がかかってきて、今はカードや身分証登録なしで無料で育成動画を作れるサイトもアプリも殆ど見つかりません。

有料になってきてますが 画像も作るし、動画も作るし、文章も考えて 企画まで考えてしまうし、ラフなネームから読める漫画にまで仕上げるほどになってます

しかも昨日より今日のほうが賢い。

寿命が尽きる前に、ロボットが友達やパートナーになる世界も普通に見られそうな気がしています。

それにAIは音楽まで作ってくれる。

YouTubeにはAIで作曲された音楽や歌声もたくさん流れていて、普通に聴けば、人が作った耳障りの良い音楽にしか聞こえない。
でも実際は、育成AIによって作られたものだったりする。

映像、写真、音楽、音声、シナリオ。
いろんなものをAIが作る時代になってきた。

人間がPCやスマホを使用して作るものはすべてAIで代替えが出来るようになりそうです。

そんな前置きはここまで

 

撮影の仕事をしていると、やっぱり思う。

「これ、自分たちの仕事はどうなるんだろう」って。

たぶん今、多くの人が同じことを感じていると思います。

でも最近思うのは、

“AIがやってくれるから仕事が減る”

というより、

“仕事の意味そのものが変わる”

ということ。

フィルムからデジタルになった頃も大きな変化だった。

レタッチが当たり前になって、「いい写真が撮れる」が重要だった時代。

もちろん今も大事なんだけど、これから先は、それだけだと少し弱いのかもしれない。

AIがかなりの部分を埋め始めているから。

商品写真っぽいものも作れる。
背景も作れる。
モデルっぽい人も作れる。

しかも最近は、有償クレジットを使えば4Kクラスの高精細データまで生成できるようになってきている。

 

じゃあ どうしたらいい 何が出来るか
どうやったら今より成長して、生き残れるんだろうと考えると

いつもの普遍的な答えに辿り着く

たぶん最後に残るのは、人間同士の信用関係なんじゃないかと思う。

ある程度 責任を取って任せてもらえること

現場の空気とか、会話とか、
そのブランド・人が何を作りたいのかとか。

そういう“温度”みたいなもの。

そこはまだ、人のほうが強い気がする。

撮影って、ただシャッターを押してるわけじゃない。

撮影前の準備段階から、撮影後の仕上げまで、

「このブランドって、どう見えたらいいんだろう」

「この人の魅力って何だろう」

「この料理はどうしたら美味しそうに見えるかな」

そんなことを考え続けている。

やり直しもあるし、失敗もある。
でも最後はみんなでフォローしながら、希望していた形に近づけていく。

AIは綺麗で速い。

でも、あの感じはまだ作れない気がする。

昔、3DCGが当たり前になった頃、車やバイク専門の大型撮影スタジオはかなり減った。
ドーム型スタジオなども少なくなっていって 車のスタイリング撮影は3D CG制作に置き換わり、コストや時間を削った ただ写真や映像のクオリティーは落ちなかった。

人間の審美眼できちんと3D CG製作していたからだ。

車のスタイリング撮影は激減した

その代わり、クロマキー合成を前提にしたスタジオが増えていった。

時代によって、スタジオの役割は変わっていく。

今もまさに、その変化の途中にいる感じがする。

撮影スタジオには、単純な時間貸しスタジオもあれば、スタジオ玄のように撮影スタッフが常駐している撮影プロダクション型のスタジオもある。

これからは特に、後者の形が大きな転換点を迎える気がしている。

クライアントとクリエイターが一緒に考えて、最適解に近づいていく場所。

ブランドの方向性とか、
SNSでどう伝えるかとか、
動画にしたほうがいいのかとか。

そういうことまで含めて、一緒に悩む場所。

写真や動画を撮るだけでは終わらない。

そこを柔らかく広げられる撮影スタジオやフォトグラファー、クリエイターが必要になっていくんじゃないかなと思う。

AIによって、スピード感と低コスト化はどんどん加速している。

でも一方で、スピードだけを追うと、全部同じような雰囲気になる懸念もまだある。

もちろん、近い将来もっと人間らしい表現までAIが実装してくる可能性は高いと思うけど。

実際、2025年から伊藤園やコカ・コーラなど、大手企業もAI生成のCM動画を地上波やネットで流し始めている。(不自然だと誹謗中傷も多かったけど そのうちすぐに自然な表現に進化していく)

最近SNSを見ていると、まだ過渡期なのか綺麗だけど似ているものが増えた気がする。

整っている。でも、記憶に残りにくい。

だから逆に、少し雑でも、人間っぽさが価値になる気もしている。

 

AIで人間味を追求するのもアリだと思う。

でも、

少し不完全でも、ちゃんと熱があるもの。

「あ、この人たち本当に好きで作ってるんだな」

そう感じるもの。

そこは、これからもっと大事になる気がしている。

最後は、作る人の審美眼にかかってくる。

実際、自分たちも仕事の中でAIを使うことが日常になってきている。

動画のコンテを作ったり、窓の外の風景をAdobe Fireflyで生成したり。
AI削除ツールで路上の車や電柱を消したり。

ChatGPTでラフから実画像に近いイメージを作ったり。

今では、仕事の精度を上げるために欠かせない存在になっていて、感覚としては“バーチャルスタッフ”に近い。

 

 

数年後には、

AIを使ってる意識はなくて

電気を使ってるくらい普通になると思う。

今もそうだけど これからは

さらに『何を作りたいか』

のほうが大事になる。

そこを考え続けたい。

個人的には、撮影の仕事って、まだまだ面白くなる気がしている。

カメラやスタビライザー、ドローンなどの機材も進化を続けているし、むしろ今までより自由になるかもしれない。

AIが作業を助けてくれるなら、人はもっと“表現”に集中できる。

物理的な制限を超えて、自由に発想できる時代になりそうな気もしている。

世界観とか、空気とか、感情とか。

そういう曖昧だけど大事なもの。

そこをちゃんと作れる人や場所は、これから強いと思う。

今はかなり大きな変化の入り口に立っている感じがする。

不安になることもある。

でも、不安がるだけじゃなく、みんなで試しながら進めていけたらいいのかもしれない。

そんな感じで、これからのスタジオの形を考えていけたらと思う。

今感じていることを、そのまま書いたような文章になったかもしれませんが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

今回はここまで。

 

スタジオ玄
山口 勉

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