広告写真の撮り方 : 2018 : 2月

HOME > BLOG

宝石・ジュエリーの商品撮影での映りこみ、宝石撮影の方法

投稿日:2018年2月3日

以前にも記述した、宝飾・宝石・アクセサリー・ジュエリーの商品撮影での映りこみについて、追記です。

宝飾・宝石・ジュエリー撮影では、プラチナやシルバー・ゴールドを使用したリングが殆どで、鏡面になっていて、周囲の物が映り込んできます。この「映り込み」をどう処理するかが、宝石撮影・ジュエリー撮影の重要なポイントです。

映り込みは、リング部分だけではなく、宝石・アクセサリーなどの、石の輝きまでに影響を及ぼします。

フォトグラファーにより、商品撮影の方法は様々で、商品の周囲をトレペで囲んで、ストロボ一灯で光源を一箇所のみで撮影する場合や、サイド・メイン・トップ・リアと4灯ライティングや、それ以上の多灯ライティングなど、商品・ジュエリー・宝石の形状により、ライティングもセッティングも変化していきます。

デジタル撮影になる前は、映り込みやホコリの処理に、費やす時間は今の何倍もの労力がかかっていました。ただ、デジタル処理が出来るからと言って、映り込みの処理を宝石撮影のライティング・セッティングで手抜きをすると、画像処理に無駄な時間を要して、仕上がりも不自然になってしまいます。

デジタルでもフィルムでも基本は同じなので、宝石やアクセサリー・ジュエリー撮影では、映り込みと商品の掃除・磨き、ホコリ取りはしっかり処理して撮影をしています。

商品撮影で映り込みを撮る場合はトレーシングペーパー、略称トレペを使いますが、

弊社では、映り込みを自然にするために、厚みのある、ユポと言う不燃樹脂を使った、トレペの上級版のようなものを使用しています。

光をディフューズするために使用するものは、透けるものであれば何でも可能なのですが、基本的に白いものを使用しています。

「ディフューズ」とは日本語だと「拡散」と言います。不思議なもので英語を使ったほうが、しっくりします。カメラを写真機と呼ぶのが、しっくりこないのと一緒でしょうか。撮影では、ディフューズは拡散だけではなく、映り込みも担当している訳で、これがライティング・撮影セッティングを難しくしていくポイントです。

宝石撮影での映り込みを綺麗にしていくのは、ただ周囲を囲んで、白くしても、質感が無くなるので、あえて黒い映り込みを黒いケント紙や、布、または、白い映り込みの部分に黒のスプレーをグラデーション状に塗るなど、いろいろな思考錯誤、撮影テストをしてきました。

仕上がりの良さと撮影高率を考えるとユポを使用したディフューザー(拡散板)とその隙間を暗くして自然に黒く映り込みさせる方法が、弊社でのスタンダードですが、

そこは商品撮影なので、商品の形状に左右されて、同じセットで撮影はできない場合もあり、楽には、宝石・ジュエリーの商品撮影は、出来ないものです。

商品撮影セットを作る撮影台も、商品が小さいからと、小さなセットを作ると、映り込みのセットが近すぎて、ライティングを難しくしてしまいます。

通常は3×6(910x1820mm)サイズの商品撮影台を使用しています。背景の奥行を必要としない場合は3×3(910×910mm)でも良いですね。

映り込みは前方位360度なので、下地の接地面の色や形状も重要です。

ジュエリーやアクセサリー撮影での商品を置く下地になるものとして、無反射ガラスを使用しています。無反射ガラスはノングレアやナングレアとも呼ばれています。

元は写真の現像プリント時にフィルムを印画紙の上に並べて、コンタクトプリント・ラッシュプリントを作る時に使っていたものですが、現在は撮影用に作られているナングレア・無反射ガラスを使用しています。1枚3000円から8000円位はしますが、薄く割れやすいガラスなので、取扱いは注意が必要です。

無反射ガラスをアクリルの角柱(業務用ディスプレイショップなどで手に入ります)など使用して、商品撮影台から7cmから10cm位、浮かした状態で使います。

この無反射ガラスの下に花やレース布などを置いてイメージ撮影をしたりも出来ます。

映り込みのある、宝石撮影、商品撮影に必須なのが、ユポと無反射ガラスなのです。

続きはまたにします。

無反射ガラスに布を入れてとディフューザーにユポを使用して、

ダイヤの映り込みには黒ケントを使用した、

ダイヤモンド・ジュエリーの集合撮影です。

 

 

 

料理撮影・食品撮影の必要スタッフ・撮影現場から

投稿日:2018年2月2日

撮影ジャンルの呼び方は様々で、料理・食材・メニューフード・食品関係の撮影の中でも、

調理された料理を撮影する料理撮影・調理撮影

(飲食店での調理メニュー撮影も含みます。)

食品の素材を撮影する、食材撮影、食品撮影、素材撮影(肉、魚、野菜、果物)

焼き立て、揚げたて、煮立て、茹でたて、冷たさを表現する、シズル撮影・イメージ撮影。

アルコールや、飲料水、ジュースなどは、あまり呼びませんが、ドリンク撮影と呼んでます。

また食品によっては、梱包の袋や箱のパッケージ撮影もします。

食品カタログ一冊を撮影するような、料理撮影になると、パッケージ撮影用のセットと食材と料理撮影用のセットを2~3セットを作って、数日を要する、連日撮影となります。

食材・食品・パッケージを管理する商品管理スタッフも専門のスタッフを1名から2名用意しておかないと、商品が何が何だか分からない状態になるので、必要な人材です。

調理や盛り付けをする、フードコーディネーターは効率良く、料理・食品撮影を進行させるために必須なスタッフです。フードコーディネーターが上手いかどうかで、その撮影が成功するかの大きな要点となります。(フォトグラファーはフードコーディネーターとの、協力、話し合いが、常に必要です)

撮影内容次第では、フォトグラファーのみで撮影する事もあります。(料理ブロガーさんなどは、すべて1人でこなすのでしょう)

パッケージ撮影など、調理も単純でコーディネートも複雑では無い撮影物は、「まあ、1人でもなんとかなるか」と1人でも撮影します。ただ、大量なカットの撮影は出来ませんね。

精度・効率を上げるために専門職があると考えると、料理撮影の専門家であるフードコーディネーターは必要不可欠です。

フードさん(通常はこう呼びます)の仕事は料理を作るだけではなく、打ち合わせから始まり、商品・食材に合わせた料理・メニュー・レシピの考案、食材の集めから、食器・カテラリー・テーブルウェア・家具に至るまでの、撮影コーディネートも含まれます。(フォトグラアーがコーディネートをする時もあります)

最終的なレイアウト、レンズと光を計算した絵作りはフォトグラファーの専門なので、細かい位置はフォトグラファーが動かす事が多く、フードコーディネーターには、料理の見え方、盛り付け・配置に力を尽くしてもらいます。

常にカメラを通した同じ目線で作業をする事で、スタッフ間の意識が通じ合い、撮影現場に熱が入り、

フォトグラファーの選ぶ、目線(アングル)光(ライティング)機材・レンズ、そして意図で、料理写真は大きく、変化します。

フォトグラファーの頭と手を使った分だけ料理写真は変化するものです。

クライアントの意図・要求に沿って、期待以上の料理写真が残せた時に、フードコーディネーターとフォトグラファーの仕事は報われて、次の仕事に向かうのです。

 

PAGE TOP ▲